乳腺外科
乳腺外科
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女性医師による診察になります。
乳腺外科 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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08:00-12:00 | ● | ● | / | / | ● | / |
13:00-17:00 | ● | / | / | / | ● | / |
※火曜日午後・水曜日・木曜日は山口大学病院等にて手術・外来をしています。
※基本予約制ですが、診療日であれば予約外でも診察いたします。お電話でお問い合わせください。
乳腺科は、乳がんをはじめとする乳腺の様々な病気の診断と治療を行う診療科です。
当院では、日本乳癌学会認定の「乳腺専門医」および日本超音波医学会認定の「超音波専門医」の資格をもつ女性医師が診察をいたします。
また、最新の医療設備(超音波装置、マンモグラフィ)を導入しています。
乳がんは女性のがんの中で最も多く、年々増加傾向にありますが、早期に発見して適切な治療を行えば完治する可能性が高い病気です。そのため定期的な検診の継続と、日頃のセルフチェック、そして気になる症状が現れたときは、乳房を専門とする乳腺科を受診することが重要です。
乳房には乳がん以外にも乳腺炎、乳腺症、乳腺嚢胞、乳管内乳頭腫、乳腺線維腺腫、葉状腺腫といった様々な病気があります。
当院では乳腺専門医の資格をもつ女性医師による乳腺エコー検査が可能です。
「乳房や脇のしこり」、「乳房の張りや痛み」、「乳頭からの分泌物(妊娠・授乳期以外)」などの自覚症状がある方、乳がん検診や人間ドッグなどで要精検、要経過観察と診断された方、そのほか乳房で気になることがある方、乳癌術後の経過観察やホルモン療法をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
※マンモグラフィ検診(市の補助を用いた乳がん検診など)は7月以降に可能となります。超音波検診はいつでも可能です。
FUJIFILM社 ARIETTA 750 Deepinsight
富士フィルムヘルスケアが超音波装置のために開発したDeepInsight(AI技術)を実現する技術を搭載した、新時代の超音波装置を導入。
FUJIFILM社 AMULET ELITE
乳腺クリニック向けのデジタルマンモグラフィ。検査時の窮屈さや痛みの軽減を目指した機能とデザインで、乳がん検診をサポートします。
超音波ガイド下にて安全に行います。
一般的なレントゲン検査と変わらず、乳腺外科では胸部を中心に撮影します。
外部医療機関と連携し委託します。
乳がん検診は問診・視触診・マンモグラフィ・超音波検査を組み合わせるかたちで行います。
乳がん検診で要精密検査になった方に対して、実際に乳がんが疑われる病変がある場合には、必要に応じて穿刺吸引細胞診・針生検・吸引式組織生検などの追加検査を行います。また閉経後の方(特にホルモン療法中の方)は骨密度が低下しやすいため、定期的な骨密度検査も行っております。
※しこりなどの症状がある方は保険診療での検査、症状がない方は自費診療での検診となります。
乳房X線撮影のことで医師の触診や自己触診では発見できないしこりや石灰化のある小さな乳がんの発見に適しています。2枚の板で乳房をできるだけ多くはさみ、薄く広げて撮影します(左右それぞれ2枚、計4枚)。40代までの若い方は高濃度乳房である方が多く、その場合しこりがあってもマンモグラフィで描出されないことがあります。
超音波診断装置を用いてゼリーを乳房に塗り、その上から乳腺専用のプローブを軽く押さえ滑らせながら、医師の触診や自己触診では発見できないしこり(腫瘤)を探します。当院ではフルデジタルの超音波装置を用いており形状や内部構造など、乳がんの診断に必要な詳細な観察を行うことができます。マンモグラフィで描出されないしこりも発見可能であり、被ばくがないため妊娠中でも繰り返し行うことができます。
超音波で乳腺の病変を確認し、病変に直接細い注射針を刺します。吸引して病変の細胞を採取し、細胞診検査へ提出します。取れた細胞を顕微鏡で観察し、良性・悪性の判断をします。しかし、病変の質によっては細胞を十分に採取できないこともあり、確定診断には至らないことがあります。その場合は必要に応じて組織診検査(針生検または吸引式組織生検)を行います。検査結果が出るまでに約2週間かかります。
超音波で乳腺の病変を確認し、局所麻酔後に2mm程度の太さの針を刺します。針のばねの力を利用して病変の一部を切り取り、病理検査へ提出します。取れた組織を顕微鏡で観察し、良性・悪性の判断のみでなく、具体的な診断やその病変の性質などを知ることができます。細胞診よりも多少侵襲が大きいですが、多くの情報が得られるため正診率は高くなります。出血、血腫のリスクがわずかにありますので、検査当日のみ入浴・運動・飲酒は控えてください。検査結果が出るまでに約2週間かかります。
乳がんの手術後は一定期間の経過観察が必要で、再発予防のためのホルモン治療や血液検査などを行います。再発や転移を早期発見するためにも術後10年間の経過観察をお勧めしています。
受診頻度の目安は、術後5年間は3~6か月ごとに、それ以降は半年から1年ごととなっております。
術後10年が経過するとほぼ完治とされ、それ以降は年に1回の検診を受けることが大切です。お一人お一人の状態に合わせて丁寧に対応させていただきますので、ご不明な点、ご不安なことがありましたらどうぞお気軽にご相談ください。
乳がんの主な症状は、乳房のしこりです。このほかに見た目でわかる異常所見としては、乳房のくぼみ、ただれ、赤み・ほてり、乳頭からの分泌物、左右の乳房のサイズの変化などがあります。
日本人女性の場合、閉経前の乳がんが多いという特徴があります。40代後半に発症のピークがあり、20代や30代で罹患することもめずらしくありません。とくに肥満の人、初潮が早く閉経が遅い、初めての妊娠・出産が遅い、出産回数や授乳経験が少ない、乳がんの家族歴がある、良性の乳腺疾患になったことがある、このような方がかかりやすい傾向にあります。
がんを摘出する手術には、乳房温存術(乳房の一部を切除する手術)と乳房全切除術の2つがあります。乳がんが広範囲に広がっている場合、乳房を残すことはできませんが、乳房を新たに作る乳房再建術も可能です。
化学療法(抗がん剤)の主な目的は再発予防ですが、乳がんを小さくする目的で術前に用いられることもあります。ホルモン療法は女性ホルモンをブロックすることでがんの増殖を抑えます。術後の再発予防や化学療法と同様に腫瘍を小さくする目的で術前に行うこともあります。放射線療法も乳房温存手術の術後にがんの再発防止を目的として行われることがあります。
乳がんはセルフチェックで発見できるがんの1つです。ぜひ入浴や着替えの際に自分の乳房を見たり触ったりして確認してください。セルフチェックに加え、定期的な乳がん検診を受けて早期発見につなげましょう。
乳腺に母乳がたまったり詰まったりするうっ滞や、細菌感染によって起こる乳房の炎症です。
乳房のしこりや皮膚の発赤、痛みなどがみられ、細菌が侵入すると、化膿性乳腺炎となり、うみが出るようになります。熱感を伴い、全身の症状として、発熱、悪寒、関節痛、頭痛、腋のリンパ節の腫れなどがみられることもあります。化膿性乳腺炎の場合、症状を改善させるために、皮膚を切開してうみを出しやすくする処置が行われることがあります。
30〜40歳代の女性に多くみられる乳腺の良性疾患です。
主な症状としては痛み、乳腺が硬くなる、乳頭分泌などがあります。乳腺疾患のなかでもっとも頻度が高く、卵巣からのホルモン分泌が活発になる生理前に症状が強くなる傾向があります。生理が終わると症状が自然に消失するケースがほとんどです。原因としては女性ホルモンであるエストロゲンの過剰状態が考えられています。
治療は経過観察が基本となりますが、乳房痛の対症療法として、消炎鎮痛剤で一時的に疼痛管理を行うこともあります。
乳腺嚢胞は乳管の中に分泌物がたまり袋状になった状態をいいます。通常、分泌物は乳管を経て乳頭から排出されますが、何らかの原因でその分泌物が乳管の中にたまってしまうと嚢胞が形成されます。嚢胞の水分は増減を繰り返し、サイズが小さければ自然消失することもよくあります。
また、閉経期を過ぎれば縮小して、いずれ消失します。嚢胞の中身はただの液体成分で、良性であるため治療は必要ありませんが、嚢胞の中にがんが隠れていたり、がんと区別がつきにくかったりすることがあるため、検査が必要になることもあります。
30代後半から50代に多くみられる良性の腫瘍です。症状としては乳頭から透明や薄黄色、血液が混じった赤や褐色の分泌物がみられます。画像検査では非浸潤性乳管がん(のう胞内乳頭がん)と似ているため、鑑別に生検を必要とする場合があります。
乳管内乳頭腫は基本的に経過観察となりますが、血液の混じった分泌物が出続ける場合や検査で悪性の可能性が否定できない場合などは摘出手術が必要になることもあります。
10歳代後半から40歳代の閉経前の女性に多くみられる乳房の良性腫瘍です。
主な症状は乳房のしこりで、触ってみるとよく動きます。
超音波検査などの画像検査や針生検で線維腺腫と診断がつけば基本的に治療は不要です。乳がん発症とあまり関係のない疾患です。ただし、3cmを超える場合は巨大になる可能性がありますので、摘出手術が勧められることもあります。
乳腺に発生する比較的まれな腫瘍です。
組織学的に良性、境界型、悪性に分類されており、50%以上が良性で、約25%が悪性といわれています。マンモグラフィ検査では、しこりが小さいうちは線維腺腫と同じような像を呈しますが、大きくなると分葉状となります。
葉状腫瘍と診断がついた場合、外科的切除を行います。好発年齢は40歳代で、3cm以上の大きな腫瘤をみとめることが多く、良性であっても局所再発を起こすことがあります。局所再発を繰り返すうちに悪性度が増すものもあるため注意が必要です。悪性の場合、転移もしますので組織診(針生検)による診断をもとに個別の対応が必要となります。