検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師・医師
- 2024年8月2日
- 乳腺外科
先日,「検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師・医師」の認定を受けてきました。
日本全国どこの施設で誰がマンモグラフィを撮影しても,検診の質が一定に保たれるように,「日本乳がん検診精度管理中央機構」という団体が,医師・技師に教育研修を行い,一定の基準に従って試験を実施し,合格した者にその認定資格を与えます。
認定後は,実力確認のために定期的(5年毎)に更新試験を受けることが義務付けられています。
マンモグラフィを読む医師には「検診マンモグラフィ読影医師」
マンモグラフィを撮影する技師(または医師)には「検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師」
https://www.qabcs.or.jp/
この「検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師」ですが,医師である私がこの認定を取得する必要は必ずしもないのですが,マンモグラフィを撮影・精度管理をする身として勉強せねばという熱い気持ちで(!) 2日間の講習会を受講してきました。
会場は六本木。東京タワーだ…!
マンモグラフィ撮影マニュアルを執筆されているかの有名な技師さんをはじめ,講師陣のラインナップは豪華そのもの。そして受講者は若い技師さんたちがいっぱい。
時間もお金も無駄にはしまいと,必死にもがくアラフォー乳腺外科医。
「あなたの施設のマンモグラフィ装置のSID(焦点受像機間距離)は??」
「……??」
変な汗が止まりません。
ハンズオンではこのような模擬乳房をつけて,お互いのマンモグラフィを撮り合います。
マンモグラフィ撮影は地味に重労働で,大腿四頭筋が筋肉痛になりそうです。
朝から夕方までびっちり講習を受けた2日間の最後は,筆記試験(50分)と読影試験(60分)です。
…そして無事合格し,検診マンモグラフィ認定技師の認定を得ました。
2日間,とても勉強になりましたし,今後乳がん検診を行っていく上でとてもプラスになりました。
そして何より,いつも読影しやすいようにきれいなマンモグラフィを撮影してくれている技師さんたちへ,リスペクトと感謝の気持ちでいっぱいです。
乳がん検診受診率全国最下位の山口県ですが,少しでも精度の高い乳がん検診を提供できるよう,これからも知識・技術のアップデートに努めていきたいと思います。